『インスタ映え』するコンテンツ力を売りに、工務店経営をサポートする『カーサ・プロジェクト』様へインタビューを行いました。
工務店様向けの業績支援・販売促進のコンサルタント業務を主要事業とするカーサ・プロジェクト。全国400社以上の工務店様と「ネットワーク(カーサプロメンバーズ)」を構築しており、カーサ・プロジェクトが蓄積してきた膨大なノウハウや、「casa cube」をはじめとする人気商品住宅の規格などを共有しています。
今回、住宅業界の常識を塗り替え、独自の世界観を打ち出すカーサ・プロジェクトの齋藤様へインタビューを行いました。
工務店向けの業績支援・販売促進に関する、有益な情報を惜しみなく掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
『カーサ・プロジェクト』とは?
「日本の家を変える」ため、工務店向けに業績支援・販売促進のコンサルタント業務を提供するのがカーサ・プロジェクト。
工務店は建築のプロですが、営業や集客、マーケティング、プロモーション、経営戦略などの領域においては、必ずしも得意分野というわけではありません。
また、プランニングに時間を要するサービス設計であるため、顧客の相談開始から契約までに1年以上かかることもあり、キャッシュフローが厳しいという慢性的な課題を抱えていることも珍しくありません。
この課題を独自のコンサルティングで根本的に解決するのが、『カーサ・プロジェクト』です。
既に全国47都道府県で、400社以上の工務店が加盟しているこのプロジェクトは、
- 商品住宅
- 部材
- プロモーション
- 情報
を「共有する」ことを主軸にして工務店の業務のあり方を改善し、集客支援とキャッシュフローサイクルの短期化を実現します。
詳しくは、公式ウェブサイトをご覧ください。
>>カーサ・プロジェクト 公式ウェブサイト
─『カーサ・プロジェクト』の最大の特徴を教えてください。
最大の特徴は、「豊富なコンテンツ」です。
世の中ではインターネットが最も一般的な情報収集の手段となって久しいと思いますが、住宅業界、特に大手ハウスメーカー様は、総合住宅展示場などにおける対面営業が未だに最大の新規顧客獲得の手段でした。インターネット上のコンテンツ発信にあまり力を入れてきておらず、アナログな手法に依存している業界なんです。
「インターネットで資料請求の問い合わせ獲得に注力しよう」という動きが始まったのは、ここ最近の話です。
WEB集客を強めようと思っても、今度は「WEBコンテンツを持っていない」という課題に、新たに直面することになりました。直近で言えば、集客チャネルとして大きな影響をもつインスタグラムに投稿しようにも良い施工事例の画像がない、またダウンロードできる資料を提供したくても、送れる資料やそれを作るための材料がない、といった課題が多く見受けられるようになりました。
インターネットで顧客が求めているのは、世界観を感じられるカッコイイ画像や美しい画像、雰囲気のあるきれいな間取りや内観など『インスタ映え』する写真です。しかし、そのような素材を持っている工務店様は多くありません。
「今から施工事例の写真を集めるか?」なんて話になっても、既築の住宅ではお客様が住んでしまっていますし、たまたま新築があったとしても、わずか数件程度の写真を撮ったところで、コンテンツとしては明らかにボリュームが不足しています。
カーサ・プロジェクトには、十数年にわたって撮りためてきた、プロカメラマンによる高品質な施工事例の写真コンテンツが、2000点以上あります。カーサ・プロジェクトの加盟店になれば、この2000点以上の写真素材を使っていただくことができます。
創業当時からクオリティーには注力を惜しまずやってきましたので、すべてプロカメラマンの撮影による高品質の画像です。
あらゆるインターネット向けコンテンツの基礎となる画像を大量に持っていることは、他にない大きな特徴であると考えています。
─たしかにインターネットやSNSが急速に普及しはじめて、これまで以上に写真の重要性が増したかと思います。この傾向について、御社ではどのように感じていますか?
最近ではピンタレストにも画像を掲載していて、そこからの流入が急増しているのを実感しています。もともと世の中はインターネットにシフトしていく動きを見せていましたが、新型コロナウイルスがこの傾向を加速させた今、豊富なインターネット向けコンテンツを持っていることがきわめて大きな財産であることを、改めて感じています。
住宅業界全体において、インターネットによって顧客の行動が変化した、ということを正しく認識することが重要であると考えています。
これまでの顧客行動は、A社のモデルハウスを見て、B社のモデルハウスを見て、今度はC社とD社にも見に行って、結局どれが良いのか分からなくなってしまう、というようなものでした。
ところがインターネットやSNSの普及によって、顧客は直接モデルハウスに足を運ばなくても、事前に一定の情報が得られるようになったんです。しかも、これまでとは比較にならないほど大量の情報にアクセスできるようになりました。
これによって、インターネット向けコンテンツの重要性や強みはどんどん高まっていると考えています。「まずはモデルハウス」ではなく、「まずはグーグルで検索」や「まずはインスタで画像をチェック」して、「その次は会社のウェブサイトを見る」、という流れに変わっているんです。
─カーサ・プロジェクトのコンテンツを積極的に活用している加盟店の事例などはありますか?
栃木県日光市で地元を中心に信頼と実績のある有限会社アメニティホームヨシハラ様は、弊社のサービスを活用して成功している好例です。同社は、日光江戸村の改修工事も長年手掛けてきた工務店で、最近創業者の息子さんが事業に参加するようになって、住宅業界に本格的に参入されました。
当時まだ30歳ほどで若かった息子さんは、当然インターネットでの情報発信を考えたのですが、必要な素材がまったくないことを知って途方に暮れていました。
そこからカーサ・プロジェクトとの付き合いが始まり、今ではcasa flagship(※カーサフラグシップ:モデルハウスにてcasaの世界観を体験できるカーサのオフィシャルストア)にもなっていただいています。
それから同社のウェブサイトは、カーサの家の写真素材がふんだんに用いられ、一気にきれいに、豊かになりました。さらにウェブサイトに遷移させる入口として運用しているインスタグラムにも、カーサの家の写真が使われています。
この取り組みにより、同社は他にほとんど広告を打たずに、毎月安定して十分な顧客を獲得することに成功しています。
─他のFC/VCと比べて、カーサ・プロジェクトの差別化ポイントは何ですか?
もちろん大手ハウスメーカーさんや、フランチャイズ展開をしている企業さんなどの中には、商品説明の動画や画像、パンフレットなどを活用しているところもあります。しかし、コンテンツの質という点において、当社は圧倒的な強みを持っていると考えています。
私たちが大切にしているのは、世界観や、ライフスタイルを含めた総合的なデザイン性です。これをしっかりと発信してお客様に伝えるために、『#casa(ハッシュカーサ)』というオウンドメディア(※自社で運営するブログ型の情報発信サイト、ウェブマガジン)を持っています。
ここではcasaの家の情報もお届けしながら、同時に世界の有名な建築物のお話なども掲載していて、建築物だけでなく「暮らしや世界観」という観点も含めたデザインを発信しているんです。
他のフランチャイズ各社でも、ここまで徹底してこだわりを伝えている例はないと思います。